⑩ポリ乳酸

⑩ポリ乳酸

トウモロコシ、サトウキビなど植物のでんぷんを原料とした繊維

土中に埋めると微生物によって水と炭酸ガスに分解される。
そして、発生した炭酸ガスは、光合成により、植物に取り込まれて再びでんぷんが作りだされる。
二酸化炭素の産出を抑制する、環境にやさしい自然循環型繊維。

 




⑦ポリ塩化ビニル⑧ビニリデン⑨ポリクラール

⑦ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride Fiber)

  • 摩擦に強い。
  • 軽い。比重は羊毛、絹とほぼ同じ。
  • 難燃性。完全な不燃性繊維。
  • 保湿性に富む。
  • 耐候性が極めて大きく、日光に対して強い。
  • 酸、アルカリには非常に強く、無機薬品に対する抵抗性は抜群。
  • かび、虫に侵されない。
  • 100℃位から熱収縮し、耐熱性が低い。
  • 摩擦作用によって静電気を帯びやすい。摩擦や圧縮などの機械的作用により、
    いちじるしく帯電することがる。帯電性は、アクリル繊維よりはるかに大きい。
  • 極難染性の繊維で、染色は原液染にする。
  • 不織布の製造にも持ちられる。

 

⑧ビニリデン(Vinylydene Fiber)

  • 塩化ビニリデン80%~90%&塩化ビニル20%~10%との共重合体からなる繊維。
  • 融点と分解温度があまり離れていないため、熔融紡糸することが困難で、押出紡糸で糸状にする。
    その為、細い繊維が得られないのが欠点。
  • 比重が1.70と軽くないので、工業用、産業用に使われる。
  • 摩擦に強い。
  • 酸、アルカリに強く、耐薬品性は非常に良好である。
  • 柔らかく伸びやすい。
  • 難染色性繊維。原液染。
  • 人形の髪、人工芝、魚網、水産用ロープなど。

 

⑨ポリクラール(Polychlal Fiber)

  • 水に溶けないポリ塩化ビニルと水に溶けやすいポリ塩化ビニルアルコールおよび、
    ポリビニルアルコール・ポリ塩化ビニルグラフト重合物の3成分を混合し、紡糸したもの。
  • 強度は、ビニロン、ポリ塩化ビニルの中間品。
  • 柔らかい優雅な風合いで、羊毛のような感触。
  • 柔らかく、伸びやすい。
  • 比重1.32で羊毛、絹、アセテートと同じ。
  • 吸湿量は3.2%で、ポリエステル、アクリルなどに比べて大きいが、非親水性繊維に属する。
  • 耐候性に優れ、虫、かびに対し完全に抵抗する。
  • 帯電性、ピリング性が少ない。
  • 染色性が良い。
  • 難燃性で、防燃用の素材として適している。
  • 耐摩擦性が非常に優れている。




⑤ポリプロピレン ⑥ポリウレタン

⑤ポリプロピレン(polypropylene fiber)

  • ポリプロピレンは非常に規則正しく並んだ結晶性の高分子で、側鎖のすべてのメチル基(CH3)が
    パラフィン主鎖の同じ側に位置している。(アイソタクチック重合 isotactic polymer)
  •  ポリプロピレンは、密度が0.91g/cm³と合成繊維の中では、最も軽く、水に浮く繊維。
  • 吸湿性がなく、耐熱性が低い。
  • 非常に強い繊維、伸度は普通。
  • 弾力性が良く、しわになり難い。
  • 耐摩擦性に優れ、ポリエステルに類似するが、ナイロンほどではない。
  • 酸、アルカリに対して非常に強い。
  • カビ、虫に侵されない。
  • 熱可塑性。
  • 安価。
  • 燃えにくい。

デメリット

  • 日光によりやや影響を受ける。
  • 電気絶離縁性が大きい。摩擦作用によって静電気を帯びやすい。
  • 通常の方法では染まらないため、加熱により融合した液に対する原液着色の方法が用いられる。

 

ポリエチレン(polyethylene fiber)

  • 衣料用途は少ないが、融点が低いため、接着繊維に利用されうる。

 

⑥ポリウレタン(polyurethane) スパンデックス(Spandex Fiber)

  • 溶融紡糸。
  • 非常に伸びる。
  • 細いデニール糸が得られる。
  • しわがより難い。
  • 軽い。耐候性は優れているが、日光にはやや弱く、黄変する。
  • カビ、虫に侵されない。
  • 価格は安くない。
  • 燃えにくく、耐熱性が良い。
  • 剛直で繊維の強さを支えるハードセグメント、ゴムのように柔らかく、
    繊維の伸縮性に関係するソフトセグメントから構成されている。
    このソフトセグメントの成分によって、エーテル糸、またはエステル糸と呼ばれる。
    ゴムのように伸縮し、ゴムより強く劣化しにくい。
    米国名:スパンデックス




③アクリル・アクリル系 ④ビニロン

③アクリル(Acrylic)、アクリル系 

  • アクリロニトリルの質量の割合が85%以上の重合物からなる繊維
  • アクリルは、カチオン染料を使用し、綺麗な発色と高い染色堅牢度、また、
    湿式紡糸によりつくられるが、乾式もある。乾式の場合、緻密で、表面が滑らかで、ぬめり感がある。
  • アクリル系は、その割合が35%以上、85%未満のものをいう。
    共重合物の繊維。
    塩素が含まれているので、難燃性を有し、カーテンやコート、かつらに用いられる。
  • 非常に軽い。
  • わりに強く、伸度も大きい。弾力性に富み、しわになり難い。
  • 吸湿性に乏しく、疎水性繊維の代表的なもの。
  • 耐候性に優れている。

デメリット

  • 摩擦によって帯電しやすい。
  • ピリング(毛玉)を生じやすい。
  • 耐熱性は不十分だが、この性質を利用して、プリーツ、バルキーシなどがつくられる。
  • 難染性で、染色が難しい。

 

④ビニロン(vinylon)

  • ビニロンは日本で開発され、工業化された繊維。
  • *ポリビニルアルコール繊維をホルムアルデヒドなどのアルデヒドで部分架橋したもの。
  • 湿式紡糸。または、乾式紡糸。
  • 合成繊維の中では、吸湿性が高いが、染まりがたいことなどの問題もあり、
    産業資材用途が中心。
  • ビニロンは、ポリビニルホルマール繊維の総称。
  • 合成繊維の中で最も綿織物に似ている感触をもつ。また羊毛の性質に似たものもつくられている。
  • 軽い、摩擦作用による帯電が少なく、ピリングは見られない。
  • 酸、アルカリに強く、油や海水にも強い。
  • かび、虫に侵されず、腐敗しない。
  • 安価。
  • 他の合成繊維に比べると低いが、燃えにくい。

デメリット

  • 染色性は劣る。
  • 熱、湿った状態での加熱にやや弱い。

*ポリビニルアルコール(P.V.A) = ポバールとも呼ばれる。




①ポリエステル ②ナイロン

①ポリエステル
(ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維のこと)

性質

  • 強く、耐熱性が高い
  • 熱可塑性繊維

この性質を利用して、かさ高加工糸が作られる。また、
織・編物ではセット性が高い。プリーツ加工が可能。

 

②ナイロン
(ナイロン6・ナイロン66)

性質

  1. 日本ではナイロン6、ただ、ナイロン66の方が耐熱性が高い
  2. ナイロンは、最も強い繊維の一つ
  3. 摩擦や折り曲げに対して強い
  4. 紫外線なので黄変しやすい
  5. フィラメントが主で、産業資材やインテリア用途が中心
  6. 強くて各種加工剤とのなじみが良いため、機能性を加える加工の
    基布として、またスポーツ衣料などに用いられる。

*ベンゼル環が直接アミド結合で連になったアラミド(芳香族ポリアミド)と
呼ばれる高性能繊維は、繊維製品品質表示規定では、アラミドとしてナイロンと
区別されており、ナイロン6、ナイロン66などとは性質が全く異なる。