化学繊維Ⅲ

化学繊維・人造繊維(Chemical Fiber/Man-made Fiber)

合成繊維(synthetic fibers)

合成繊維は、贅級のナフサや天然ガスなどが原料とされる。強く、*熱可塑性がありる。耐薬品性に優れ、
虫やカビの影響を受けにくい。吸湿性は低く、帯電しやすい。

*熱可塑性(ねつかそせい):加熱下で外力を加えると容易に変形し、これを常温に戻すとそのままの
形で固定する性質のこと。

①ポリエステル

②ナイロン

③アクリル

④ビニロン

⑤ポリプロピレン・ポリエチレン

⑥ポリウレタン

⑦ポリ塩化ビニル・ビニリデン・ポリクラール

⑧ポリ乳酸

 

合成繊維は、量が多いので別々にしよう。




化学繊維Ⅱ

化学繊維・人造繊維(Chemical Fiber/Man-made Fiber)

半合成繊維

半合成繊維は、天然に得られるセルロースやたんぱく質に化学薬品を用いて繊維状にしたものをいう。
そして、それにはセルロース系のものと、たんぱく質系の2種類ある。

①アセテート・トリアセテート(乾式紡糸)

アセテートは、セルロース(-OH基)を酢酸基(-OCOCH₃)に置き換えた酢酸セルロース(アセテート)繊維
光沢があり、適度な吸湿性があり、綿・レーヨンに比較して水による収集が小さいのが特徴。
トリアセテートは、アセテートの中で、-OH基の92%以上が酢酸化されているものである。
吸収性は低くなるが、耐熱性が高い。

②プロミックス 

牛乳たんぱくアクリロニトリルが原料。*グラフ重合(graft copolymer)の手法を用いて作った繊維。
適度な吸湿性、絹に似た光沢、さらったした風合いが特徴。

 

 




化学繊維Ⅰ

化学繊維・人造繊維(Chemical Fiber/Man-made Fiber)

 

再生繊維(Regenerated Fiber)

再生繊維というのは、原料が植物繊維素、セルロースであり、これを再び繊維にすることからきている。
再生繊維には、レーヨン、キュプラ、リヨンセルなど3種類ある。
木材パイプや綿のごく短い繊維(コットンリンター)に含まれるセルロース(繊維素)を薬品でとかし、
それを繊維状に再生したものである。

①*ビスコースレーヨン(レーヨン【Rayon】, ポリノジックなど)

レーヨンの原料は木材パルプ。これからビスコースという粘稠な液体にし、これを細い孔のノズルから
押し出し繊維にする。レーヨンには、フィラメントとステープルがあるが、昔はフィラメントは【人絹】と呼ばれ、
ステープルは【スフ】と呼ばれていた。スフとは、ステープルファイバーを略したもので、短繊維という意味。
レーヨンは、吸湿性は綿よりも大きく、強力は綿や絹より弱く、しかも綿とは逆に、
湿潤時の強力が乾燥時の50-60%と低下する。レーヨンは、価格は安いが、しわになりやすい。

*ビスコース:レーヨンの原料であるパルプに、苛性ソーダと二酸化炭素を作用させて得られる
粘性のある液体。

②銅アンモニアレーヨン(Cuprammonium Rayon, *キュプラ【Cupra】)銅安法

原料は主に、コットンリンター(Cotton Linter)を使う。コットンリンターは、綿の種子に生えている
短繊維のことである。綿の種子から綿の長い繊維、リンとを取り去ると、
その根元に生えている繊維がコットンリンター。
キュプラは、レーヨンに比べ細い繊維を作ることができ、断面は円形、引っ張り強さ、乾強力に対する
湿強力の低下度、摩擦強さ、耐久性共にレーヨンより優れている。

*キュプラ:リンター・セルロースを銅アンモニア溶液に溶かし、湿式紡糸で繊維にしたレーヨンの一種。
ビスコースレーヨンよりしわになり難い。旭化成【ベンベルク】の商標がある。

③精製セルロース(リヨセル【Lyocell】)直接法

  1. レーヨンと同じ木材パルプを原料とするセルロース繊維であるが製法が違う。
  2. 木材パルプをアミンオキサイド系の溶剤で溶かして紡糸する。
  3. レーヨンよりはるかに強く、ポリエステル並みに強度がある。
  4. 洗濯による収縮がレーヨンより少なく、家庭洗濯で織物衣服の場合、収縮率3%以内である。
  5. レーヨンのような湿った時に特に弱いという欠点はなく、乾いている時も、
    濡れている時も強度はほとんど変わらない。
  6. リヨンセルは、一般的に染色加工などの工程で、フィブリル化(1本の繊維がさらに分割すること)
    するので、この繊維を使った商品はしなやかでソフトな、起毛したような風合いになる。