ラッセル(Raschel)経編組織・種類
ラッセル(Raschel)は、経編(たてあみ)を代表する主要組織の一つです。トリコットと比較してゲージが粗く、筬(オサ)の左右運動が大きいため、柄表現の自由度が高いことが最大の特徴です。厚地からレース、メッシュ、チュールまで多様な編地を展開します。
ラッセル(Raschel)の構造と特徴
ラッセルはトリコットと比較するとゲージが粗く、筬(オサ)の左右の動きが大きいため、多様で複雑な柄を作り出すことができます。また使用する筬の枚数を多く設定できるため、厚手の編地も製造可能です。
一方で、レース、チュール、パワーネット、漁網といった「目の透いた編地」の編成にも非常に適しており、一般的な衣料用厚地生地よりも、こうした透かし目・レース用途で多く活用されています。
トリコットとの違い:トリコットより粗ゲージで柄の自由度が高く、立体的な組織や幾何学柄が得意。
主な用途:ラッセルレース、チュールメッシュ、パワーネット、カーテンスカーフ、漁網など。
ラッセル・経編生地 一覧
ラッセル・ストライプ (Raschel Stripe)
柄経編
ポリエステル加工糸100デニールと綿60番手の交編みによるストライプ織物風編地。経編ならではのシャープなストライプ表現と適度な安定性を兼ね備えます。
ラッセル・チェック (Raschel Check)
柄経編
ポリエステル加工糸100デニールを使用した格子柄(チェック)表現のラッセル組織。筬の大きな振り運動を活用し、織物に近い整った格子柄を形成します。
ラッセル・レース (Raschel Lace)
レース組織
多枚数の筬を使用して透かし目模様や花柄などを精密に織り出すラッセルレース。リバーレースに迫る豊かな意匠性を大量生産可能な機械編成で実現します。
チュール・メッシュ (Tulle Mesh)
メッシュ組織
ラッセルレースの代表的な組織で、六角形や菱形の網目を形成する透かし編地。柄糸の使い方や組織構成を変えることで非常に多岐にわたる変化編地が得られます。
ミラニーズ (Milanese)
特殊経編
ミラニーズ編機で編成される特殊な経編組織。2群の経糸が互いに反対方向へ連続して斜めに走るため、独特の斜線模様が現れます。緯編と経編の中間に位置する風合いを保ちます。
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参考書 / 引用文献(Reference)
1. 灘 五郎 (1967), 『新しいニットの知識』, 長江書房
1. 灘 五郎 (1967), 『新しいニットの知識』, 長江書房