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繊維の種類・織物・ニット生地の特徴・用語の繊維サーチ

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繊維関連用語繊維関連用語集(Technical words)
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麻番手 flax count
アセテート 酸素繊維素とセルロース繊維素からなる半合成繊維。リンター・パルプ、または木材パルプを主原料にし、これに酢酸を化学的に結合してい作られる。この場合、セルロースに結合した酢酸の割合を酢酸度というが、酢酸度45%以上のものをアセテート、59.5%以上をトリアセテートと規定している。トリアセテートに対しアセテートのことを正式にはジアセテート、またはダイアセテート(diacetate)という。アセテートの特徴は絹のような優雅な光沢と感触を持っていることであるが、強度が弱いことが欠点とされている。 acetate
亜麻(あま) アマ科の属するアマ植物の根から採取した繊維。繊糸の状態をフラックスといい、糸や布地にするとリネンというが、厳格な用語上は区別はなく、現在は繊維も含めて一般的にリネンといわれる。ロシア、ベルギー、オランダ、ポーランドなどが生産国であるが、ロシアが70%以上の生産量をもっている。質の良いのはベルギー産、オランダ産のクートレ亜麻は300番手が可紡。主用途は縫い糸、レース糸、服地、芯地、インテリアなど。 linen
アルパカ alpaca
意匠糸(いしょうし) 素材や太さ、色などの異なる糸を2~3本を撚り合わせたり、特殊な機械操作によって部分的に太い個所を作ったり、ネップ(繊維の小さな固まり)を撚り込んだりした糸。ファンシー・ヤーンともいう。 fancy yarn
石綿(いしわた) asbestos
板締め 機械的な防染法の一種。何枚かの板で糸布を固く締め付け、染液の侵入を防ぐことによって部分的に染め残す方法をいう。糸と布に応用され、糸では絣糸、布では板締め友禅を染める。 plate resist
インターロック →両面編 interlock
衛生綿(えいせいめん) 衛生綿は日本薬局法の規定による脱脂綿と、医薬部外品の衛生用綿類に分けられる。前者は木綿だけしか認められていないが、後者は木綿ほか、紙、レーヨン・ステープルのものもある。衛生用綿類の場合、酸、アルカリ試験、水溶性物質、蛍光増白剤、吸水量、熱灼残留物などの基準に合格するものに限られる。 sanitary cotton
朧糸(おぼろいと) 綿の霜降り糸のこと。 なし
海島綿(かいとうめん) sea island cotton
改質繊維 化学繊維は多くの特徴を持っているが、また欠点も多い。この欠点を改ざんした繊維が改質繊維で、現在では化学繊維に限られている。たとえば吸湿性の改善、難燃性の付与、制電繊維、染色性の向上、シルキーの追求、繊維の中空化によるかさ高効果、ピル(毛玉)発生の抑制などを目的とした合成繊維がレギュラー品として区別されて生産されている。 modified fiber
加工糸 textured yarn
絣糸(かすりいと) tie dye yarn
壁糸(かべいと) corkscrew yarn
カポック綿(かぽっくめん) kapok cotton
ガラ紡糸(がらぼうし) throstle yarn
キュプラ リンター・セルローズを銅アンモニア溶液に溶かし、湿式紡糸で繊維にしたレーヨンの一種。再生繊維。絹に似た光沢感としなやかさがあり、弾力性に富む。ビスコース・レーヨンよりしわになり難く、ブラウス、ドレス、下着、裏地などに使われる。旭化成工業(株)「ベンベルグ」の商標がある。 cupra
共重合(きょうじゅうごう) 2種類以上の因子が化合して高分子化合物を作ることを共重合といい、これによってできた高分子化合物をコーポリマー(共重合物)[copolymer]という。ホモポリマー(単一共重合物)に対することが、アクリルなどは共重合物、またポリエステルも一部のものに共重合物がある。 copolymerization
強力レーヨン high tenacity rayon
空気精紡糸 open-end spinning yarn
強伸度(きょうしんど) 繊維、糸、または織物などの引っ張りに対する破断強度と破断するまでの伸びをいう。強さは引っ張りだけではく、織物などでは摩擦、引き裂きなどの強度もあるが、強伸度という時の強度は引っ張り強度を指す。一般に合成繊維は天然繊維や再生繊維に比べて強度、伸度共に大きい。 strength and elongation
ケブラー 米国デュポン社のパラ系アラミド繊維。圧倒的なシェアを誇る。 Kevlar
捲縮(けんしゅく) / クリンプ 繊維や糸の縮れた状態のこと。 crimp
ケンプ 羊毛の死毛で、短くて太くて硬く、銀白色に光って見える毛のこと。病気や栄養不良、老化した羊などに多い。独特の粗野な雰囲気を出すために、紡毛太番手の織物やツイードなどに混入して使えわれる。 Kemp
コア・ヤーン core yarn
コイア coir fiber
合成繊維 synthetic fiber
抗ピル繊維(こうピルせんい) 合成繊維による製品はある程度使用するとピル(毛玉)が発生するという欠点がある。この欠点をカバーし、毛玉が発生しないように改質したのが抗ピル繊維である。毛玉の発生する原因は繊維が強すぎることである為、繊維の強度をある程度落としたもので、ポリエステル繊維で作られている。 なし
極細繊維 extra fine denier fiber
コンジュゲート繊維 conjugate fiber
柞蚕絹(さくさんぎぬ) tussah silk
刺繍糸 刺繍に使われる甘撚りの太糸で、エジプト綿のガス糸にシルケット加工を施したもの。 embroider thread
霜降り糸 2色以上の繊維が混ざり合ってできた糸。羊毛糸の場合に多く、原糸を染色し、異色の羊毛綿を混紡してつくる。綿の霜降り糸はおぼろ糸というが、量は極めて少ない。最近は綿やスフとポリエステルの混紡織物を後染めで異色染して霜降り状にしたものもある。 sprinkly colored yarn
ジュート(:黄麻(おうま) jute
シュニュール糸 chenille yarn
人造繊維 man-made fiber
スパンボンド 化学繊維を紡糸する場合、繊維が十分に固まらないうちに直接シート状のものを作る。このシート状の固められたものをスパンボンドという。スパンボンドは腰と張りがある不織布の一種で、各種の産業資材に使われる。素材としてはポリエステルが多く、ナイロン、ポリプロピレンなどの溶融紡糸によるものが適している。しかしキュプラなど、湿式紡糸のものも一部ある。 spun-bounded fabric
スフ ステープル・ファイバーの略語。レーヨンの短繊維。すなわちレーヨン・ステープルのこと。これを紡績糸にしたものをスパン・レーヨン(スフ糸)といい、これを織ったものをスフ織物という。天然繊維に似た外観を持ち、綿織物タイプ、毛織物タイプなどがある。現在は、レーヨンのフィラメントもステープルもすべて【レーヨン】と呼び、スフという名称は使われていない。 staple fiber の略語
スライバー 綿(わた)から糸を作る工程。いわゆる紡績工程で、繊維がくしけずられて平行な状態にされ、引き伸ばされて直径2~3㎝の太い綿のような形にされる。これをスライバーという。このスライバーを順次引き伸ばして細くしながら撚りをかけて糸にする。 sliver
スムース編 (編)両面編地をいう。丸編両面機によって、編立てたもので、ゴム編みに属するが、表裏どちらの面から見ても一見平編のように見える滑らかな編地で、2重ゴム編、メリディアン、インターロックとも呼ばれる。 circular interlock knitting
製糸(せいし) 4~11個くらいの繭から繊維を繰り出して生糸(きいと)をつくることをいう。実際には繭を温湯に浸して解繊しやすく引き出して一本の糸にする。繭を構成している一本の繊維は約2~3デニールである。たとえば3デニールが7個の繭から製糸されていれば、21中(なか)、9個の場合は27中と称す。 なし
接結 二重織、三重織その他多層織で、重なり合っておられる1枚1枚の織物を交互に分離しないよう強固に結び付けることをいう。 binding, stitching
セルロース 植物繊維や再生繊維に含まれる基本的物質で、植物体のほとんどを形成する炭水化物のこと。つまり綿、麻、パルプから作られるレーヨンなどの原料はセルロースであるといえる。したがってこれらの繊維をセルロース系、又はセルロース繊維ともいう。 cellulose
大麻(たいま) 桑科の植物でその靭皮(じんぴ=根の部分)からとった繊維。おもな産地は、ロシア、アメリカ、ポーランド、イタリアなど。強力で耐久性、耐水性には富むが、漂白すれば繊維が細くなり、弾性にかけるので最近は衣服にはあまり使われない。麻ひも、ロープ、鼻緒の芯、畳のたて糸、よこ糸などに使われる。 hemp
玉糸(たまいと) double cocoon silk
ダル 繊維または糸の光沢を消したもの。繊維の光沢は大きく分けるとダルとブライトがるが、ダルは三段階に分けられる。①光沢を残したセミダル②普通のダル③全く光沢のないフルダル。化学繊維のレギュラー品種はセミダルである。光沢を消すには艶消し剤(酸化チタン)を混入して紡糸する。 dull
ダイアパー ダイアパーとは「菱形模様」「おむつ」の意味で、そしきによって菱形模様を表した柔軟で吸水性に富む織物。これを作る組織織として、バーズアイ組織、平織、綾織、二重織などがある。もともとは亜麻の5枚朱子で、ダイマスクのような紋織の方形柄が相互に市松模様状に並んだ織物であったが、今では、菱形模様のある織物、又はニットを広くこう呼ぶようになった。 diaper
ダブル・アンド・ツイスト・ヤーン→杢糸 D and Tともいう。2色の糸を螺旋状に撚合せして、2色の撚糸としたもの。杢糸と言われているもの。 double and twist yarn
中空繊維(ちゅうくうせんい) hollow fiber
苧麻(ちょま) ラミーともいう。亜麻(あま)と共に衣料用に使われる。日本でも昔ら栽培されており、「苧(からむし)」と呼ばれていたもので、越後上布の上布という織物に使われていた。植物学上では、苧麻とラミーは別々のものであるが、性質が極めて似ていることから、繊維業界では同義語とされている。亜麻(リネン)と比べて一層、腰や張りがあり、肌にべとつかず、絹麻(きぬあさ)といわれるように上品な光沢があり、白度が優れている。夏用の洋服を始め、ハンカチ、テーブルクロスなどに使われる。 ramie
導電繊維 conductive fiber
緞子(どんす) 経糸に諸撚本練絹糸、緯糸に練絹糸を用いて、昼夜朱子組織によって文様を織り出したもの。普通は5枚朱子組織で、地を経朱子地とし、紋様を緯朱子地で出したもの。これに一重緞子と二重緞子とがあり、一重緞子は、絵緯が大体一色で表具地緞子と言われ、二重緞子は二色以上の絵緯を用いて紋様を織り出したもの。産地は京都西陣と桐生。 なし
テックス 単位長さ1000m、単位質量は1g。デニールに変わるメートル法での単位。 tex
ビスコース レーヨンの原料であるパルプに、苛性ソーダと二硫化炭素を作用させて得られる、粘性のある液体。 viscose
ビスコース・レーヨン ビスコースからつくったレーヨン。単にレーヨンともいう。 viscose rayon
ビニリデン vinylidene
ピル pill
フィブロイン fibroin
ブレード 、木綿、麻、羊毛、人絹などで織られた紐のこと。縁飾り、結び紐、刺繍、レース、端始末などに用いる。 braid
ブークレ ブークレ糸を使って布面を輪奈(わな)で覆った布地。織物は平織が多く、編物はよこ入れ編か、浮き編による。布面に前面に輪奈が立ったものと、まばらなものがある。コート、ドレス、トリミングなどに使われる。ブークレは、フランス語で、「輪・渦巻」のことをいう。 boucle(仏)
ブークレ・ヤーン 芯糸に対して”ゆるみ糸”を多く供給して輪奈を作り、これを押さえ糸で逆に撚って止めたものをいう。すなわち、これはループ・ヤーンであり、日本では、ループ・ヤーンとブークレ・ヤーンを同じ意味で用いる。なお、ブークレ・ヤーンの方がループ・ヤーンよりもループの出方が小さいとする解釈もある。生地にした場合のブークレ表現は一般に輪奈糸や捲縮糸などで表面がかさ高で、凸凹状態の物指すが、凸凹のy状態が小さい時にブークレットといい、また逆に大きい時にプードルという表現を用いることがる。 boucle yarn
ペレリン編 特殊な針を用いてシンカーループを拡大し、それを次のコースで隣の針に引っ掛けて編んだ透孔組織(ヨコ)。緯編のあるコースのシンカ・ループを次にできるコースの編成前に編み針にかける。すなわち網目移動をして透かし目を作る編成方法である。 pelerine stitch
ポリアリレート繊維 polyarylate fiber
ポリウレタン 米国ではスパンデックス[spandex]の一般名で呼ばれている。ゴムのように500%以上も伸びるただ一つの弾性繊維で、'59年に米国で生産が始まった。ゴムに比べ①老化しない②はるかに細いゴムができる③染色ができる。などの特徴がある。 polyurethane
杢糸(もくいと) 同じ太さの2本の異なった色の単糸を撚り合わせたもので、からみ糸ともいう。 grandfille yarn
モール織 シュニュール・クロス、単にシュニールともいう。飾り糸の一種であるモール糸(シュニール糸)をよこ糸にして織った織物。モール糸は、糸全体にパイルをもつパイル糸である為、この織物も一種のパイル織物である。また、モール糸は一度織った織物を引き裂いて作った糸で、この糸を使った織物は、二度織機にかけておられたことになるため、再織(さいおり)ともいう。婦人帽子類などに使われる。 chenile cloth
リンクス・アンド・リンクス靴下機 2口スパイラル式の地糸であぜ網目を作り、さらにその上に立体的な雨季編み柄を編む靴下編機。スパイラル編、リブ編を併用したような編機。 links and links socks machine
参考書/引用文献(Reference)
1. 村尾康子(2002), アパレル業界日中韓英対訳ワードブック, 東京堂出版
2. 遠藤文義(2001), 新ファッションビジネス基礎用語辞典<増補改訂版>, 株式会社チャネラー
3.井上孝(1965), modern textile dictionary 現代繊維辞典, ㈱センイ・ジヤァナル